PSVR2の感触は全般的に良好で、ひとまず性能面で大きな不満はありません。ですが、「なので、買うべし」と押せるかと言えば、正直悩ましいところです。
PSVR2はいくつかの問題も抱えており、その多くは性能とは関係ない部分に及んでいます。まず、価格が高い印象はどうしても拭えません。性能を踏まえれば納得の行く面もありますが、74,980円(税込)は気軽に出せる値段ではないでしょう。
筆者は仕事で使うこともあって購入に踏み切りましたが、完全にプライベートのみの使用だとしたら、もう少し安く手に入るまで様子見していた可能性もあります。すでにPS5を持っていたとしても、74,980円はかなりの高額。機種にもよりますがスマホも買い替えできそうな額なので、VR体験だけにつぎ込むにはかなり強い意志が不可欠です。
また、価格面の問題がなかったとしても、専売ソフトの少なさ、魅力的なラインナップの弱さが気になります。ソフトの数自体は結構な本数がPS Storeに並んでいますが、PCのVR機器で遊べるものも多く、PSVR2ならではの厚みという意味では物足りなさを覚えます。
金額も大きなネックですが、ゲーム機器の購入で最も大事なのは、「このゲームを遊びたい!」といった強い衝動が湧き上がること。『スーパーマリオブラザーズ』が衝撃的だったファミコン時代、『ドラクエ』『FF』『ゼルダの伝説』など名作ラッシュだったスーファミ時代など、キラーソフトの存在がゲーム機の普及を大きく後押しするのは昔も今も変わりません。
PSVRの頃は、代表的な作品として『サマーレッスン』がありました。そのゲーム内容自体は万人受けするものではありませんが、「魅力的な女性と2人きりでコミュニケーション」という体験は、VRならではの臨場感が加わることで、かつてない刺激と魅力を放っていました。この作品を目当てに、PSVRを購入した人も少なくありません。
また、空気感すら覚えるパイロットの疑似体験を味わえる『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』や、VRとホラーという相性の良さを成功例で示した『バイオハザード7 レジデント イービル』など、VR対応ソフトにも興味深い作品がいくつも登場しています。
こうした存在感のあるタイトルがPSVR2では欠けていると、個人的に強く感じます。他にも細かい理由はいくつもありますが、やはり「価格の高さ」と「ラインナップの弱さ」が、PSVR2の普及を阻む最も大きな問題でしょう。
「PSVR2」を自腹で買って1年2ヶ月……プレイ感や不満、足りない点を忖度抜きで語る! 現状を変える“2つのポイント”にも注目(インサイド) - Yahoo!ニュース仮想空間に入り込んだような疑似体験を楽しめる「バーチャル・リアリティ」。その歴史は意外と古いものの、個人レベルで気軽に楽しめるようになったのは、2010年台に入ってから。家庭用のゲーム機で触れられる
あの構成で3万円程度に出来なかったのかな
>良くも悪くも先行きがまだ見えないPSVR2ですが、だからこそ今後も目が離せません。さあ、次に遊ぶPSVR2ソフトを探さねば!
欲しいけど高いと言うよりは
試してみたいけどその後使う予定なさそうなので余り金だしたくない、
という話だと思う
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誰かが成功するまでは挑戦が続く
必ずしも最初に完成させたものが成功者になるわけではない