◇携帯ゲーム機の「形」にこだわらず
ソニーや任天堂が、単独の携帯ゲーム機事業をやめてから数年が経過した今になって分かるのは、携帯ゲーム機の“境界”をあいまいにしたことです。「形」にこだわらず、携帯ゲーム機のエッセンスを抽出し、経営的なリスクを減らした上で、消費者に新しい選択肢を用意した点がポイントです。
スイッチのユーザーは、老若男女を問わないファミリー向けなので、欲しい人の用途に応じてゲーム機がシンプルに選べるようになっています。
PS5はコア・ミドル向けで、ゲームに予算をかける人が多いと考えられます。VR機器「PSVR2」もそうですが、欲しい人が予算に応じて追加の機器として買うというスタイルになります。
意地悪な言い方をすれば、携帯ゲーム機の要素を加えるのは、経営面のリスクヘッジの意味合いが見え隠れするのは確かです。携帯ゲーム機の単独ビジネスであれば、売れない場合、ゲーム機そのものはもちろん、専用ソフトを出したソフトメーカーも、大きなダメージを受けます。しかし、人気の家庭用ゲーム機に、「携帯ゲーム機の使い方『も』できます」という選択肢をぶら下げる方法であれば、上記のリスクを避けられるのです。もちろん、携帯ゲーム機ならではの凝った「仕掛け」などは難しくなりますが、売れないリスクが低いというのは、ソフトメーカーからは特に歓迎されるでしょう。
振り返ると、2017年のニンテンドースイッチの発売当時、「ニンテンドー3DS」が生産中だったため、「家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機のすみ分けをどうするのか」というのは、業界内でも議論になりました。今であれば「家庭用と携帯の一本化」の道を描いていたことは察しがつきますね。
そもそもゲーム機などのエンタメ商材は、意見も積極的に言わない、欲しいものが潜在的にしかわからない、大多数の消費者の心をとらえられるかが勝負です。ゲームファンや関係者の予想はもちろん、開発した会社の予想通りにいかないことすらもありえるわけです。
前評判の高かったPS3は思わぬ苦戦をし、PSVitaは最初こそ一部で品不足になるほど人気だったものの失速。ニンテンドー3DSも大幅な値下げをして営業赤字を招き、裸眼3Dの機能を外したニンテンドー2DSを出すことになり、前世代機(ニンテンドーDS)から世界累計出荷数がほぼ半減しました。
逆に初代PSは予想に反して売れに売れ、新機軸の操作を打ち出して批判の多かったニンテンドーDSやWiiは、成功を収めました。PS4は出る前に経営陣から苦戦覚悟の発言があったのに1億台を突破。ニンテンドースイッチの発売当初も、反応はいま一つでしたが、ご存じの通り大ヒットとなりました。改めて振り返ると、「逆張り」をしているような結果です。
ビジネスは、今のヒットにおごらず、常に挑戦をすること、さらに間口を広げて、次の手を打ち続けることが大切です。繰り返しますが、成功か失敗かは「やってみないとわからない」のです。もちろん失敗を織り込んでおくのも大切です。
2022年には、米ValveのPC用ソフトが遊べる携帯ゲーム機「Steam Deck」も登場しました。近年「携帯ゲーム機」を意識するような動きが目立っているのは興味深いといえます。ただし各社の本音は商品の出荷数よりも、自社のゲームサービスの会員数、特にアクティブユーザー(積極的に遊ぶゲームファン)の動向ではないでしょうか。そう考えると、携帯ゲーム機や携帯ゲーム機のように遊べるデバイスは、総合的なゲームサービスの一環という位置づけにすぎないとも考えられます。
ともあれ、衰退したと思われたはずの携帯ゲーム機が、家庭用ゲーム機の中で今後もやっていけるのかが試されます。個人的には、ぜひ生き延びるだけでなく、巻き返してほしいと願いつつ、今後も注視したいと思います。PS5が“携帯ゲーム機”に 条件付き新デバイスの狙いと背景(河村鳴紘) - エキスパート - Yahoo!ニュースソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、家庭用ゲーム機「PS5」の周辺機器「PlayStation Portal リモートプレーヤー」(コードネーム Project Q)を2万998
>>1
>PS5はコア・ミドル向けで、ゲームに予算をかける人が多いと考えられます。VR機器「PSVR2」もそうですが、欲しい人が予算に応じて追加の機器として買うというスタイルになります。
具体的に幾ら売れてんだ?
>前評判の高かったPS3は思わぬ苦戦をし、PSVitaは最初こそ一部で品不足になるほど人気だったものの失速。ニンテンドー3DSも大幅な値下げをして営業赤字を招き、裸眼3Dの機能を外したニンテンドー2DSを出すことになり、前世代機(ニンテンドーDS)から世界累計出荷数がほぼ半減しました。
ん?んん?んんん?????
歴史の改竄が凄まじいな
PS+会員数隠すようになっちゃったね
ソニーやスクエニは自慢話で露骨に行動にうつすから察しやすいよね
どうなった?
減少傾向にある現実いい加減しっかりその目で直視すべきだよな
現実から目を逸らしすぎ
ソフトよく買うPSのコア層やミドル層って、
ファミ通ランキングに初週以外出ないほど少ないの?
前作PS独占だったのに、続編で急にSwitchマルチで出すぐらい、
メーカーも弱ってるっぽいけど…
利益関係なしにパンクするまで開発費かけたいならすきにすりゃいいけど
そこまで分析できて何故結論を出せないのか
この記事へのコメント
有識者は違うなぁ
2DSは単純に海外向け廉価モデルなんだけど3DSが赤字続きだったから2DSで巻き返しを図ったとかどこの異世界の話してんのこの有識者(笑)
何を言ったところでソニーの忖度記事書くいつもの人って感じ。
忖度記事って、人間生物みたいいに言うなよw
終わってる人に終わってるって書くだけなら沢山の無職がやってる。
少なくとも記事で収入を得る記者は、何故そいつらが無職なのかを知ってるくらいに頭がいいんだよ。
なお実際にPS5ユ―ザーが一番遊んでるのはソシャゲの原神の模様
つーかvitaは「売れた、売れなかった」の前に、
『ファーストが真っ先に撤退』した事を忘れちゃいけないんだわ。
まあ言ってることは分からんでもない。
3dsは確かに側から見て迷走してるように見えただろうけど、Wiiuがコケた分を取り戻そうとしてたからnewとか2Dとかで行こうとしてただけで3DS自体が不調だったわけではない。
PS5Pもやりたいことはわかると言うか、実質Switchのような遊び方ができるようになるPS5周辺機器として作ったんだろうけどせめてPS5の値段据え置きで同梱版を買えるくらい敷居下げないとむずくないかと思う。
ゲーマーはゲームしたければ無理してでも買う生き物だけど、それでも限界がある。